ブログ:柾葺きに挑む

トタン屋根に完全に取って代わられた「柾葺き」(まさぶき)

その技を受け継ぐ人はもう数少ないですが、代々柾葺き職人であった地域の古老(昭寛さん=親方)に柾葺きの技を習います。果たしてどうなることやら。



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大割

玉切りした丸太を割っていきます。大割り。

使うのは「大割なた」。写真は早出さんの大割なたを元に特注で作ってもらったものです。特徴は両刃(普通のナタは片刃)であることと刃が長いこと。インターネットで探したところ両刃のナタはありますがこの長さが見つかりませんでした。柄が共柄(柄が一体になっていること)なのは丈夫だからだと思いますが、早出さんも先代から引き継いだものらしくどこで買ったとかはわからないようです。正直言ってそれほど精巧な作りでもなく、村の鍛冶屋さんがつくったものかも知れません。割るためのものなので切れ味が必要なものでもありません。

 刃自体はまっすぐですが使ってみた感じでいうと真ん中が凹んでいる方が刃をあてた時に動かずに調子がよいのでは?と思いました。共柄はがっしり握って叩くと痛いです。何か巻くほうが良さそうです。

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玉切り

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柾(まさ)割りの概要

「まさ」の割り方を書いていきたいのだけど、そもそも一連の流れを把握しないとなんのことやら?となってしまうので(僕自身が最初話だけ聞いててもさっぱりわからなかったので)汚いですが自筆の絵をまじえて流れを説明します。

実際はもう少し細かいのですが今回はおおざっぱに。

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まずは材料

10年位前NHKスペシャルでどこかの国宝のお寺(どこか忘却)の修復事業をやっていました。当時で前回の修復時の記録画像として屋根葺きをものすごいスピードでやっている職人さんがいて衝撃を受けました。なにしろ何をやっているかわからない。口に含んだ釘を取りに行ってその次のアクションがあるかと思ったらもう板が打ち付けられている感じ。白黒で説明がなかったので本当に何をしているかわからなかった。

僕はその屋根葺きのスピードに圧倒されて「屋根葺き」こそがすごい技術だと思い込んでばかりいました。ところが昭寛さんと話してみると「屋根葺き自体は誰でもできる」と言い切ります。まあ確かに柾葺きの板は薄いし丁寧に並べて丁寧に釘を打てば釘打ち自体はそこまで難しいものではない。職業として要求されるスピードさえどうでも良ければどうにかなるかもしれない。

それよりも「柾(まさ)」を割ることが難しい。

そして柾になる木を選ぶこと。

まず材料選びこそが全てだと何回もいわれました。

いい材料があればパカーンと簡単に紙をはがすようにできるけど、そうでないと何倍も手間がかかるそうです。

柾用の材料は目のまっすぐ通った一番よい材料なので、昔はどこの土場でも一番良い材料をまさ用によけてあったそうです。木に携わっていると木は多少なりともねじれて育つものが多いことを知っています。このねじれの方向も重要らしくまっすぐが一番よいけども、左向きのねじりなら良いけど右向きは葺いた後に浮き上がってダメなんだとか。このねじれの方向との関連についてはコレを書いている時点でまだ実際に屋根を葺いていないのでまだよく理解できていません。

材料はエゾマツかトドマツ。トドマツの方が比較的簡単だけど材料としてはエゾマツの方がちょっと良いらしい。そしてやはり植林よりは天然ものの方が粘りがあって良いそうです。

太さは直径40センチくらいが理想的だけどもう少し細くても作れないわけではないそうです。割る枚数が多くなってしまうから手間が増えるということみたいです。

ちなみに北海道の山林関係の業界用語か全国で通じるかわかりませんが針葉樹のことは「アオキ(青木)」それ以外の広葉樹は「ゾウキ(雑木)」と呼びます。親方やその周辺の方々、山林関係の方と話しているとたまによくわからない業界用語が飛び交うので話のひと段落したところで「それはなんのことですか?」と聞いて回ることになります。それもまた楽し。


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柾葺きとは?

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